実りの秋 持てる力や良さを 様々な場面で発揮して!

今年は、9月に入っても記録的な暑さが続きました。「二十四節気」の暦では、「秋分」から「寒露」になりました。

百人一首の和歌「秋風に たなびく雲の 絶え間より もれ出づる月の 影のさやけさ」左京大夫顕輔(意味:「秋風が吹いて、たなびいている雲の切れ間からもれ出てくる月の光は、なんという澄み切った明るさでしょう」)にあるように、ようやく朝夕の気温が下がり、空気や虫の音、稲穂の実りなど、秋の情景の美しさが感じられるようになってきました。

秋は、「読書の秋」、「スポーツの秋」、「芸術の秋」などのように、何をするにも好季節です。

6年生の修学旅行では、歴史と文化を大切にする心情や友情、公共マナーなどを培うとともに、心に残る思い出を作ることができました。7日(月)からは、5年生が自然学校(自然体験活動)を行い、自然の中での様々な活動を通して、多くの学びや気づきを得て、成長につながる機会になることを願っています。

また、今月は、音楽会を開催いたします。「みんなで創り上げる」、「心を込めた歌と演奏を届けよう」など、子どもたちの良さが光るようにしていきたいと考えています。

日々の学習をはじめ、運動や読書、芸術など様々な面で、子どもたちには今まで以上に一日一日を大切に過ごしてほしいと思います。そして、それぞれの体験や交流の機会を通して、子どもたちが自分自身を見つめ直したり、周囲の人とつながることの大切さを実感したり、可能性の幅を広げたりして、「実りの秋」として、一段と成長する機会にしてほしいと願っています今月もご支援とご協力をよろしくお願いいたします。

 

6年生 修学旅行      

残暑の中、6年生は9月19日(木)・20日(金)1泊2日で、奈良と京都に修学旅行に行き、法隆寺や大仏様、銀閣、金閣、二条城、宇治平等院などを興味深く見たり、話を聞いたりして、歴史を感じることができました。「温故知新」の言葉があるように、日本の都であった歴史の舞台に立ち、本物と出会い、先人の思いや願いを想像したり、今につながる技術や文化の一端を学んだりしたことはこれから未来に向けての考え方や工夫などにつながっていくと思います。また、「よりよい修学旅行に」という気持ちで時間を守ったり、班で協力したりしたことや、映画村や旅館、バスの中で過ごした楽しい時間もかけがえのない思い出になりました。保護者の皆様には、健康管理や準備など、ご支援ご協力をいただきましたことに深く感謝申し上げます。

3年生 スーパーマーケット見学

9月25日(水)、3年生が社会科の学習で、スーパーマーケットの秘密を探りに行きました。店内で、店長さんのお話を聞きながら、見学し、商品の仕入れや並べ方、新鮮さを保つ方法など、今まで気づかなかった工夫を発見しました。また、普段は見ることができない場所も見学させていただき、私たちの生活を便利にするために働いておられる方々を知ることができました。

 

4年生 水生生物調査

1学期から延期になっていた4年生の水生生物調査を、9月10日(火)に、3年生と同様に、西播磨県民局の方々の指導と、下野田自治会のご協力のもと、栗栖川の下野田橋周辺で行いました。残暑が厳しい中での活動のため、採取時間を短縮しましたが、水中の石の下や草のしげみなどに網を入れて、水生生物を採取しました。網の中を見る子どもたちの目は興味津々で生き生きとしていました。採取した生物を学校に持ち帰り、顕微鏡で見せていただいたり、それぞれの水生生物の名前や特徴を教えていただいたりしました。そして、指標生物とその数から、下野田橋周辺の栗栖川の水質は、「ややきれい」ということでした。3年生と同じ結果であり、昨年度とも同じでした。子どもたちは、ホタルをはじめ、様々な水生生物が生息する栗栖川の環境を守ろうという意識が高まりました。

 

 

避難訓練

9月1日は、「防災の日」でした。9月5日(木)、今回は全ての学年が各特別教室からの避難訓練をしました。北館からの避難の場合、普段あまり通らない通路があるため、当日までに実際に歩いて確認をしました。子どもたちは、避難訓練の目的をしっかりふまえ、1学期の訓練を生かし、「お・は・し・も」を守り、安全かつ、すみやかに避難することができました。

 

4年生 福祉体験

4年生が福祉体験として、手話体験を行いました。第1回[9月24日(火)]は、指文字と手話を学び、第2回[9月26日(木)]では、聾唖の方にお越しいただき、日常生活で困っていることなどを尋ねたり、自分の名前を伝えたりしました。この後、高齢者疑似体験やアイマスク体験、車いす体験を通して学び、相手の立場になって考えることの大切さや自分ができることについて考えを深めていきます。

「実りの秋 充実の2学期」 めあてをもって取り組み、力を出し切る

記録的な暑さとなった夏休みが終わり、9月2日(月)から2学期が始まり、学校に子どもたちの元気な声が戻ってきました。夏休み期間中、保護者の皆様や地域の方々のご協力により、子どもたちが大きな怪我や事故なく、過ごすことができました。心より感謝申し上げます。また、8月25日(日)の早朝より、PTA奉仕活動では、教室や廊下、体育館の窓ふきや掃き掃除、トイレ掃除などをしていただき、気持ちよく2学期を迎えられていることに重ねてお礼申し上げます。

2学期は、日々の学習の他、音楽会やオープンスクール、マラソン大会、6年生修学旅行、5年生自然学校などの行事があり、「実りの秋 実りの2学期」と言えます。子どもたちには「めあてをもって取り組み、精一杯力を出しきる」という気持ちで、主体的に取り組み、それぞれの学びの機会を大切にし、成長してほしいと願っています。

今月も熱中症や水の事故、交通事故には十分ご注意ください。また、台風による警報等、急な変更やお願いをすることもありますが、ご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

 

8月15日 終戦から79年

1945(昭和20)年8月15日の終戦から、今年で79年を迎えます。太平洋戦争末期には、沖縄諸島に米軍が上陸し、これまでの生活の場が戦場と化しました。多くの市民が戦争に巻き込まれ、犠牲になりました。8月6日は広島、8月9日は長崎に原子爆弾が落とされ、熱線、爆風や衝撃波、放射能により多くの方々が亡くなったり、後遺症などによる苦しみが続いたりしています。

8月6日、広島平和祈念式典でこども代表の小学生が言った「平和への誓い」の言葉が胸に刺さります。

平和への誓い

目を閉じて想像してください。
緑豊かで美しいまち。人でにぎわう商店街。まちにあふれるたくさんの笑顔。
79年前の広島には、今と変わらない色鮮やかな日常がありました。

昭和20年(1945年)8月6日 午前8時15分。
「ドーン!」という鼓膜が破れるほどの大きな音。
立ち昇る黒味がかった朱色の雲。人も草木も焼かれ、助けを求める声と絶望の涙  で、まちは埋め尽くされました。
ある被爆者は言います。あの時の広島は「地獄」だったと。
原子爆弾は、色鮮やかな日常を奪い、広島を灰色の世界へと変えてしまったのです。
被爆者である私の曾祖母は、当時の様子を語ろうとはしませんでした。言葉にすることさえつらく悲しい記憶は、79年経った今でも多くの被爆者を苦しめ続けています。

今もなお、世界では戦争が続いています。79年前と同じように、生きたくても生きることができなかった人たち、明日を共に過ごすはずだった人を失った人たちが、この世界のどこかにいるのです。本当にこのままでよいのでしょうか。

願うだけでは、平和はおとずれません。色鮮やかな日常を守り、平和をつくっていくのは私たちです。

一人一人が相手の話をよく聞くこと。「違い」を「良さ」と捉え、自分の考えを見直すこと。仲間と協力し、一つのことを成し遂げること。私たちにもできる平和への一歩です。

さあ、ヒロシマを共に学び、感じましょう。平和記念資料館を見学し、被爆者の言葉に触れてください。そして、家族や友達と平和の尊さや命の重みについて語り合いましょう。
世界を変える平和への一歩を今、踏み出します。

 

戦争を体験された方々が高齢になり、戦争の記憶が風化していくことへの危機感が高まっています。被爆された方の平均年齢は85歳を超えたという報道があります。絵画「原爆の図」や書籍「ひろしまのピカ」などで、原爆の非人間性を告発し続けた丸木俊さんは、戦争の体験はなくても、想像できるのではないかと言われています。私たちには体験をしなくても、見聞を通して、想像する力や共感する心があります。この機会に改めて、戦争に関する本やテレビ番組をお子様と一緒にご覧いただき、戦争で亡くなられた方々や残された家族の思いや願いにふれ、戦争の悲惨さや平和の尊さについて話をする時間を共有していただければ幸いです。

戦時下の生活、子どもたちは山へ柴を刈りに行く

 

1940年代八幡宮 戦争の状況が厳しさを増してくる中、祈りを捧げる

 

 

 

 

 

 

 

越部青年学校における軍事教練 背景に見えるのは、下野田山林。1942~43年ぐらいの写真と推定されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

【 引用 『写真でつづる 新宮百年』 発行 新宮町 】

 

<教科書に掲載されている(掲載されていた)お話>

3年『ちいちゃんのかげおくり』あまん きみこ

4年『一つの花』今西 祐行

5年『たずねびと』朽木 祥

5年『石うすの歌』壺井 栄

6年『平和のとりでを築く』大牟田 稔

 

<図書室にある本> *一部紹介

『かわいそうなぞう』土家 由岐雄

『おこりじぞう』山口 勇子

『えんぴつびな』長崎 源之助

『白い町 ヒロシマ』木村 靖子

『お星さまのレール』小林 千登勢

『うしろの正面だあれ』海老名 香葉子

『はだしのゲン』中沢 啓治

『えっちゃんのせんそう』岸川 悦子

『わたしのヒロシマ』森本 順子

『かんからさんしん』伊藤 政昭

『対馬丸 さようなら沖縄』大城 立裕

『ガラスのうさぎ』高木 敏子

『戦争と平和のものがたり やわらかい手 他』西本 鶏介(編)

『わすれないで-第五福竜丸ものがたり-』赤坂 三好

『とびうおのぼうやは びょうきです』いぬい とみこ

『武器より一冊の本をください 少女マララ・ユスフザイの祈り』ヴィヴィアナ・マッツァ

 

 

1学期終了 心も体も 充実した夏休みに

ひまわりの花が咲き、いよいよ梅雨明けが近づいてきました。4月、始業式・入学式をそれぞれ学年のスタートとして、子どもたちとともに、新しい気持ちで進めてきた1学期が終わりました。

保護者の皆様には、1学期間、教育活動の推進と充実にご支援ご協力を賜り、誠にありがとうございました。また、先日は、個別懇談会にご出席いただき、重ねてお礼申し上げます。地域の皆様には、子どもたちの安全・安心な生活のために、見守りなど大変お世話になり、心より感謝申し上げます。

学習や生活、運動、行事などにおいて、子どもたち一人一人が、或いは、仲間とともに、活躍する姿や頑張る姿、まわりの人に優しく接している姿が数多くありました。授業参観や運動会などでもその姿をご覧いただいたことと思います。めあてをもって、取り組んでいる子どもたちは、真剣なまなざしや溢れんばかりの笑顔が光っていました。また、失敗や間違いがあっても、あきらめずに努力を重ねている姿や、新たなことにチャレンジしようとする姿など、たくましく歩みを進めました。校外においても、力を発揮しました。

その基盤にあるのが、「越部っ子憲章」です。制定から10年、「越部っ子憲章」は、未来を担う子どもたちを健やかに育む学校・家庭・地域の共通の指針です。

夏休みは、学びの場が、家庭や地域になります。

「越部っ子憲章」を基に、大切な命を守り、「自律」と「自立」に向けて、得意な学習を伸ばす、苦手な学習を克服する、家族の一員としての家の仕事(手伝い)を継続する、規則正しい生活を続けるなど、子どもたちが生活のリズムを保ち、めあてをもって取り組んだり、安全に生活したりできますように、ご家庭でもお話をする機会をお願いします。

水の事故や交通事故、熱中症などに留意され、ご家族皆様が健康に過ごされ、課題提出日や2学期始業式に元気な顔で会えますことを心より願っております。

4年生 クリーンセンター見学

7月11日(木)、4年生がにしはりまクリーンセンターへ社会見学に行きました。施設の役割やごみ処理の仕組みなどの話を聞いた後、グループに分かれて、施設内を巡りました。分別している様子やゴミピットの様子などをガラス越しに興味深く見たり、クイズを考えたりして、学びました。実際の見聞を通して、くらしを支える仕事や行政・地域社会との関わりなど社会を見る視野が広がり、自分の生活をみつめ直すことにつながります。