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「実りの秋 充実の2学期」 めあてをもって取り組み、力を出し切る

記録的な暑さとなった夏休みが終わり、9月2日(月)から2学期が始まり、学校に子どもたちの元気な声が戻ってきました。夏休み期間中、保護者の皆様や地域の方々のご協力により、子どもたちが大きな怪我や事故なく、過ごすことができました。心より感謝申し上げます。また、8月25日(日)の早朝より、PTA奉仕活動では、教室や廊下、体育館の窓ふきや掃き掃除、トイレ掃除などをしていただき、気持ちよく2学期を迎えられていることに重ねてお礼申し上げます。

2学期は、日々の学習の他、音楽会やオープンスクール、マラソン大会、6年生修学旅行、5年生自然学校などの行事があり、「実りの秋 実りの2学期」と言えます。子どもたちには「めあてをもって取り組み、精一杯力を出しきる」という気持ちで、主体的に取り組み、それぞれの学びの機会を大切にし、成長してほしいと願っています。

今月も熱中症や水の事故、交通事故には十分ご注意ください。また、台風による警報等、急な変更やお願いをすることもありますが、ご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

 

8月15日 終戦から79年

1945(昭和20)年8月15日の終戦から、今年で79年を迎えます。太平洋戦争末期には、沖縄諸島に米軍が上陸し、これまでの生活の場が戦場と化しました。多くの市民が戦争に巻き込まれ、犠牲になりました。8月6日は広島、8月9日は長崎に原子爆弾が落とされ、熱線、爆風や衝撃波、放射能により多くの方々が亡くなったり、後遺症などによる苦しみが続いたりしています。

8月6日、広島平和祈念式典でこども代表の小学生が言った「平和への誓い」の言葉が胸に刺さります。

平和への誓い

目を閉じて想像してください。
緑豊かで美しいまち。人でにぎわう商店街。まちにあふれるたくさんの笑顔。
79年前の広島には、今と変わらない色鮮やかな日常がありました。

昭和20年(1945年)8月6日 午前8時15分。
「ドーン!」という鼓膜が破れるほどの大きな音。
立ち昇る黒味がかった朱色の雲。人も草木も焼かれ、助けを求める声と絶望の涙  で、まちは埋め尽くされました。
ある被爆者は言います。あの時の広島は「地獄」だったと。
原子爆弾は、色鮮やかな日常を奪い、広島を灰色の世界へと変えてしまったのです。
被爆者である私の曾祖母は、当時の様子を語ろうとはしませんでした。言葉にすることさえつらく悲しい記憶は、79年経った今でも多くの被爆者を苦しめ続けています。

今もなお、世界では戦争が続いています。79年前と同じように、生きたくても生きることができなかった人たち、明日を共に過ごすはずだった人を失った人たちが、この世界のどこかにいるのです。本当にこのままでよいのでしょうか。

願うだけでは、平和はおとずれません。色鮮やかな日常を守り、平和をつくっていくのは私たちです。

一人一人が相手の話をよく聞くこと。「違い」を「良さ」と捉え、自分の考えを見直すこと。仲間と協力し、一つのことを成し遂げること。私たちにもできる平和への一歩です。

さあ、ヒロシマを共に学び、感じましょう。平和記念資料館を見学し、被爆者の言葉に触れてください。そして、家族や友達と平和の尊さや命の重みについて語り合いましょう。
世界を変える平和への一歩を今、踏み出します。

 

戦争を体験された方々が高齢になり、戦争の記憶が風化していくことへの危機感が高まっています。被爆された方の平均年齢は85歳を超えたという報道があります。絵画「原爆の図」や書籍「ひろしまのピカ」などで、原爆の非人間性を告発し続けた丸木俊さんは、戦争の体験はなくても、想像できるのではないかと言われています。私たちには体験をしなくても、見聞を通して、想像する力や共感する心があります。この機会に改めて、戦争に関する本やテレビ番組をお子様と一緒にご覧いただき、戦争で亡くなられた方々や残された家族の思いや願いにふれ、戦争の悲惨さや平和の尊さについて話をする時間を共有していただければ幸いです。

戦時下の生活、子どもたちは山へ柴を刈りに行く

 

1940年代八幡宮 戦争の状況が厳しさを増してくる中、祈りを捧げる

 

 

 

 

 

 

 

越部青年学校における軍事教練 背景に見えるのは、下野田山林。1942~43年ぐらいの写真と推定されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

【 引用 『写真でつづる 新宮百年』 発行 新宮町 】

 

<教科書に掲載されている(掲載されていた)お話>

3年『ちいちゃんのかげおくり』あまん きみこ

4年『一つの花』今西 祐行

5年『たずねびと』朽木 祥

5年『石うすの歌』壺井 栄

6年『平和のとりでを築く』大牟田 稔

 

<図書室にある本> *一部紹介

『かわいそうなぞう』土家 由岐雄

『おこりじぞう』山口 勇子

『えんぴつびな』長崎 源之助

『白い町 ヒロシマ』木村 靖子

『お星さまのレール』小林 千登勢

『うしろの正面だあれ』海老名 香葉子

『はだしのゲン』中沢 啓治

『えっちゃんのせんそう』岸川 悦子

『わたしのヒロシマ』森本 順子

『かんからさんしん』伊藤 政昭

『対馬丸 さようなら沖縄』大城 立裕

『ガラスのうさぎ』高木 敏子

『戦争と平和のものがたり やわらかい手 他』西本 鶏介(編)

『わすれないで-第五福竜丸ものがたり-』赤坂 三好

『とびうおのぼうやは びょうきです』いぬい とみこ

『武器より一冊の本をください 少女マララ・ユスフザイの祈り』ヴィヴィアナ・マッツァ

 

 

1学期終了 心も体も 充実した夏休みに

ひまわりの花が咲き、いよいよ梅雨明けが近づいてきました。4月、始業式・入学式をそれぞれ学年のスタートとして、子どもたちとともに、新しい気持ちで進めてきた1学期が終わりました。

保護者の皆様には、1学期間、教育活動の推進と充実にご支援ご協力を賜り、誠にありがとうございました。また、先日は、個別懇談会にご出席いただき、重ねてお礼申し上げます。地域の皆様には、子どもたちの安全・安心な生活のために、見守りなど大変お世話になり、心より感謝申し上げます。

学習や生活、運動、行事などにおいて、子どもたち一人一人が、或いは、仲間とともに、活躍する姿や頑張る姿、まわりの人に優しく接している姿が数多くありました。授業参観や運動会などでもその姿をご覧いただいたことと思います。めあてをもって、取り組んでいる子どもたちは、真剣なまなざしや溢れんばかりの笑顔が光っていました。また、失敗や間違いがあっても、あきらめずに努力を重ねている姿や、新たなことにチャレンジしようとする姿など、たくましく歩みを進めました。校外においても、力を発揮しました。

その基盤にあるのが、「越部っ子憲章」です。制定から10年、「越部っ子憲章」は、未来を担う子どもたちを健やかに育む学校・家庭・地域の共通の指針です。

夏休みは、学びの場が、家庭や地域になります。

「越部っ子憲章」を基に、大切な命を守り、「自律」と「自立」に向けて、得意な学習を伸ばす、苦手な学習を克服する、家族の一員としての家の仕事(手伝い)を継続する、規則正しい生活を続けるなど、子どもたちが生活のリズムを保ち、めあてをもって取り組んだり、安全に生活したりできますように、ご家庭でもお話をする機会をお願いします。

水の事故や交通事故、熱中症などに留意され、ご家族皆様が健康に過ごされ、課題提出日や2学期始業式に元気な顔で会えますことを心より願っております。

4年生 クリーンセンター見学

7月11日(木)、4年生がにしはりまクリーンセンターへ社会見学に行きました。施設の役割やごみ処理の仕組みなどの話を聞いた後、グループに分かれて、施設内を巡りました。分別している様子やゴミピットの様子などをガラス越しに興味深く見たり、クイズを考えたりして、学びました。実際の見聞を通して、くらしを支える仕事や行政・地域社会との関わりなど社会を見る視野が広がり、自分の生活をみつめ直すことにつながります。

6年生 たつの市立埋蔵文化財センター見学

7月10日(水)、6年生がたつの市埋蔵文化財センターに地域の歴史学習に行きました。自分たちでも各課題について調べ、講師であるセンターの義則敏彦さんから城山城の歴史や発見時の様子、遺跡について、話を聞き、熱心に学びました。また、展示されていた古代山城の門の礎石(レプリカ)や中世山城の模型なども見ました。多くの知識とともに感じたことや考えたことなどを共有したり、発信したりすることで、学びが深まり、ふるさとを大切に思う気持ちが他校へと広がることを期待しています。

けん玉検定

越部小学校の伝統の1つに「けん玉」があります。6月下旬から、昼休みの時間を活用して、けん玉検定を行いました。雨天時の休み時間や暑さ指数が高い昼休みに熱心に練習をしている姿がありました。検定時間は限られていましたが、多くの児童がチャレンジし、昇級することができました。2学期末、3学期末にも実施しますので、児童のチャレンジは続きます。

七夕集会

7月2日(火)、6年生が中心となって、わくわくタイム「七夕集会」を行いました。舞台上には子どもたちが願い事を書いた短冊が飾られていました。学習や運動、健康、家族、将来のこと、修学旅行のことなど、素直な気持ちが伝わってきました。6年生が「七夕」をテーマにした織姫と彦星の劇を披露しました。その中に、七夕に関するクイズを盛り込み、縦割りグループで話し合い、ボードに書いて、答えました。 ユーモアを交えて、それぞれの役割を6年生が演じ、みんなで楽しい時間を過ごしました。

創立149周年 7月1日 学校創立記念日

越部小学校は、その前身の仙正小学校・玉水小学校の頃から数えると140年以上にわたってこの地の教育・文化の中心として、また地域の方々の心のふるさととして地域とともに歩んできました。

創立記念日は、昭和40(1965)年に、村立越部尋常小学校として開校された明治25(1892)年7月1日を越部小学校の創立日(創立記念日)として、定めました。

越部小学校の前身である玉水小学校が明治8(1875)年に開校された時から起算され、昭和50(1975)年9月28日に開校100周年諸事業が行われています。

今年は創立149周年、来年は150周年の節目の年になります。

本校創立以来、卒業された多くの方々が、越部小学校の思い出を胸に様々なところで活躍されています。

越部小学校で学ぶ子どもたちが、諸先輩方のように、夢や志を抱き、未来への道を切り拓く力と「在りたい未来」を創造する力をつけられるように、そして、令和10年開校の小中一貫校につながるように、学校・家庭・地域が力を合わせて、教育活動を推進・充実させてまいりたいと思います。

体験と交流を通して、感性を磨き、生命の尊さを感じ、心豊かに学びを深める

今年、近畿地方の梅雨入りは、平年より2週間以上も遅く、曇りや雨の日が続いています。

「すういすい あかちゃん泳ぐ メダカたち」

「キラキラと きれいに光る ホタルたち」

子どもたちが書いた俳句から優しい心が伝わってきます。子どもたちが育てたメダカの稚魚がペットボトルを使った水槽の中を泳ぎ回っています。栗栖川のホタルや環境を守る学習も進めています。植木鉢や学校園では、アサガオのつるが伸び、ヒマワリの茎は高くなってきました。キュウリやナスは収穫できるぐらい育ち、ミニトマトは実が赤く色づき始めました。カブトムシは羽化しています。越部米の葉はしっかりしてきました。

子どもたちは各教科の学習をはじめ、普段の生活の中で、これらの身近な動植物から、実体験として「生命」を感じています。学校では観察して気づいたことや感じたことをワークシートなどに絵や文でまとめたり、タブレットを活用して記録したりしています。また、3年生からの「せんだん」の学習(総合的な学習)では、「自然環境」をはじめ、「地域」「歴史」「人権」をテーマに、課題をもって調べたり、体験や交流をしたりすることを通して、感性を磨き、心を豊かにし、「生きる力」を培っています。

今年も子どもたちが日々、健康で、元気にこの夏を乗り切ることができますように、学校・家庭・地域の連携のもと、進めていきたいと思います。ご支援とご協力をよろしくお願いいたします。